Markの資格Hack (税理士試験)

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2018-01-01から1年間の記事一覧

新しい試験結果通知書、採点担当試験委員の存在、史上最年少合格者など新事実が判明

前回に引き続き、開示請求で入手した膨大な資料の中から新たに判明した事実をまとめて公開します。 目次 開示請求No.16 「第81回国税審議会税理士分科会における配布資料及び議事録」 開示文書 国税審議会議事 議事録 史上最年少合格者は昭和33年の17歳 試験…

障害者に税理士試験の試験時間の延長措置があることが判明

障害者に、税理士試験の試験時間の延長措置があることが、開示請求により判明しました。センター受験者に教えておきたい。アスペの人は申請をすれば試験時間が1.3倍になる。浪人界隈のほぼ全員が試験時間が伸びる。 pic.twitter.com/rkiqP8VUnW— じぇりわか…

国税庁ほかへ意見を送付 今まさに試験の適正実施、情報公開が求められている

税理士試験不適切問題集を作成している目的の一つには、疑義のある問題について採点上少しでも受験生に合理的な配慮が行われるよう、試験委員に促すことがあります。ですのでネットで公開しているだけでなく、国税庁にもきちんと届ける必要があります。去年…

平成29年度免除者の内訳 国税OBや修士号取得者の人数が開示請求により判明

近年、税理士試験受験者が減少し、代わって試験の免除者が増加していることはこれまでにお伝えしてきました。しかし、免除者と一口に言っても、国税OBがなるルートや大学院で修士号を取得するルートなど、様々なルートがありその正確な内訳がどうなっている…

平成30年度(第68回)税理士試験出題のポイント 予備校の解答間違いが判明

10月1日、国税庁サイトの「税理士試験出題のポイント」が更新されました。 平成30年度(第68回)税理士試験出題のポイント が出てますね。相変わらず、科目(試験委員)によってどこまで詳細に書いてあるかのバラツキが大きいです。国税徴収法はかなり詳しく、…

簿記講師に聞く「税理士試験は、他の簿記試験に比べて不備が多い?」

当blogで先日公開した、税理士試験不適切問題集・簿記論編は、某予備校の簿記講師の先生に協力をお申し出頂き作成しました。簿記講師としての経験から関連していろいろとお話を伺いましたのでインタビューとして掲載します。 税理士試験不適切問題集 平成30…

税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 所得税法

税理士試験不適切問題集の所得税法編です。 目次 平成30年度(第68回) 所得税法 試験問題 全体の特徴・総評 第二問(計算) 問1 退職所得の源泉徴収税額 問2 C土地(譲渡所得) 問2 給与所得の源泉徴収税額(年末調整済) 参考 問題の不備に関する議論 予備校…

税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 相続税法

税理士試験不適切問題集、相続税法編を公表します。今年私が受験した相続税法と所得税法でたまたま不適切問題が出題されました。この程度の不備は税理士試験では騒ぎにもならないのですが、本来、誤りであれば訂正や採点上の措置が発表されなければいけない…

税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 簿記論

「税理士試験適正化」に賛同頂いている簿記講師の方のご協力で簿記論の不適切問題集を公開することができました。ありがとうございます。 不適切問題として、5つの論点を挙げました。 うち、3つの論点(本支店会計、新株予約権付社債、投資有価証券)は、…

【平成30年度税理士試験】京都府会場、簿記論で試験監督の不手際 開始後1時間で終了の告知

当blogのコメント欄に情報提供がありました。今年の試験運営のトラブルで私が聞いた中では、最も重大な部類かと思います。試験開始後1時間の時点で、試験官が誤って試験終了の告知をしたとのことです。 kaypgc 2018-08-13 19:08:25 まあく様、2018年税理士…

平成30年度(第68回)税理士試験 全国の試験会場レポート

今年の税理士試験が終了しました。全国の受験生各位の出来はいかがだったでしょうか。試験運営の記録をまとめておきたいと思います。記事を十分に総括出来ていませんが暫定でアップします。 (写真追加しました。) 目次 ツイッターで集めた全国会場の受験生…

税理士試験 実際の過去問題・答案用紙をネットプリントで配布中

あまり需要はないかもしれませんが、実験的に行っています。 全国のセブンイレブン店頭のマルチプリンターでネットプリントを選択して、下記の予約番号を入力すると、税理士試験で実際に使われた問題・答案用紙のコピーが入手できます。 8/5 24:00まで。【税…

税理士試験中の水分補給が認められることになりました

先日の記事で、税理士試験での試験時間中の水分補給を認めるよう、国税庁に要望を出したことをお伝えしました。 真夏に行われる税理士試験。試験中の水分補給を認めるよう要望を出しました - Markの資格Hack (税理士試験) その後、7月26日に国税庁サイトが…

自分の経験だけで税理士試験についてわかった気になっていないか(「試験適正化」へのよくある誤解)

私が、「税理士試験がおかしい」と訴え始めてかれこれ2年ほどになります。ネットで税理士試験のことを調べたことのある極々一部の方には、「試験適正化」とか言っている奴がいる、程度には知って頂けるようになってきたようです。 しかしながら、 「問題がお…

真夏に行われる税理士試験。試験中の水分補給を認めるよう要望を出しました

連日、暑い日が続きます。真夏に行われる税理士試験では、昔と違って冷房が入っているとはいえ、熱中症の危険がないとも言えません。行き帰りの暑さと会場の冷房との寒暖差で、温度調整には悩まされるものです。 目次 真夏に行われる税理士試験。さすがに冷…

廣升健生税理士の対談動画「修了生に聴いてみた大学院免除の話」がおすすめ

税理士の廣升健生先生がYouTubeで公開している動画、「税理士試験対談第2弾「修了生に聴いてみた大学院免除の話」」を拝見し、これは税理士受験生は見るべきと思いましたのでご紹介します。動画では、廣升先生と4名の大学院を修了した方が、税理士試験免除…

税理士試験の合格まで何年かかるのか?(開示請求により入手した統計を初公開)

税理士試験は公式に公開されている情報が少なく、不透明な点が多い試験です。私、Markは、そのことを問題視し、国税庁に対し開示請求を行い、閉ざされた闇にメスを入れる試みを行ってきました。今年(第68回)の試験から、受験者に点数が公表されるようにな…

判例評釈 最大判S60.3.27(大嶋訴訟、サラリーマン税金訴訟)「租税とは何か」

租税訴訟の中でも最も有名な部類に入る大嶋訴訟(大島と表記するものもあり)。ゼミで判例評釈を書きましたので、blogにも載せておきます。『租税判例百選』でも、一番最初に4ページとって金子宏教授が評釈を書いておられます。元はと言えば昭和39年分の所…

税理士試験免除の大学院を特定支出控除の対象外とする国税庁解釈はおかしい

「給与所得者の特定支出控除」(所法57の2)という制度があります。改正で平成25年分から、弁護士、公認会計士、税理士などの資格取得費も含まれることになりました。この制度について国税庁が質疑応答を公表していますが、そこで示されている「税理士試験一…

『税務弘報』7月号 増田英敏教授 税理士試験の問題点と大学院についての意見

『税務弘報』2018年7月号の増田英敏教授の連載で、税理士試験の問題点と大学院について取り上げられておりますので、ご紹介します。税理士試験の問題の傾向については、私も当blogで批判を展開してきており、このコラムにも強く首肯するものです。こうした有…

税理士試験過去問ダウンロード 感想をつぶやいたら無料

実際の税理士試験で使われた問題用紙・解答用紙のダウンロードサービスを下記のページで提供しています。 利用した感想をtwitter(blogでも可)でつぶやいてくださる方に無料でダウンロードできるようにいたします。(期間限定です。) 興味のある方は、右上…

判例評釈 最三小判H9.11.11(レーシングカー事件)「一般人の理解から違和感の残る判決」

大学院のゼミの課題として出されて初めて書いた私の判例評釈と、教授の解説を載せておきます。裁判の結論は、納税者からすると「なんでこんな理屈が通るんだ」と言いたくなるもので、多数の評者から批判がされているものですが、これが日本の税務訴訟の現実…

所得・相続・国徴の過去問題をアップしました

平成28年度税理士試験・過去問題、所得・相続・国徴の各科目をアップロードしました。実際の税理士試験で使われた問題用紙、解答用紙の実物を無修正で公開しているサービスは唯一となります。どうぞご利用ください。 税理士試験・過去問題のPDFダウンロード…

税理士試験・過去問題のPDFダウンロードサービス

税理士試験過去問題のPDFダウンロードサービス(配布)を始めます。まずは平成28年度(第66回)の法人税法、消費税法です。反響を見て他の科目に拡大します。 目次 税理士試験過去問題ダウンロード 説明 ダウンロード

開示請求No.13 審査請求書 模範解答は本当に存在しないのか、改めて切り込む

税理士試験には模範解答が存在しない、という国税庁の公式見解が、平成15年の情報公開審査会答申で出されていることは、以前にこのblogでも紹介しました。 「税理士試験の模範解答は存在しない。」平成15年7月24日答申 平成15年度(行情)答申第208号 - Mark…

開示請求No.3 意見書「試験委員の人材は枯渇しているのか」

開示請求No.3は、受験者の成績開示について争っている件ですが、先日届いた国税庁の理由説明書に対し私から意見書を提出しました。おそらく、この審査請求、私が勝つことになりそうですが、手を抜かずに全力で書いてきました。この連休も、これを含めた開示…

税法の判例評釈の書き方

税法を学ぶ大学院で、最も重要なことの一つと言えるのが、判例について学ぶことです。これが2年間で完成させる税法修士論文の基礎にもなります。先日ゼミで、早速、「判例評釈を書いてくるように」と課題が出されました。教授が、ある判例について雑誌『判…

開示請求No.3 国税庁理由説明書「受験者の成績を開示することは支障を来たす。平成30年度以降はシステムを改修して受験者に通知する予定」

今年の税理士試験では、受験者(不合格者)の得点開示が行われる変更が発表されたことは既に記事にしました。この変更が行われることとなった理由は、どうやら私の行った開示請求が原因であるらしいことを裏付ける資料を公表します。 今年の税理士試験は得点…

「当方は情報公開関係で十五年以上の実績があります。他士業と較べても税理士の非公開ぶりは顕著で、突出しております。」

blogにコメントをお寄せ頂きました。 西日本法曹問題研究会 2018-04-22 13:20:11 初のコメントとなります。当方は情報公開関係で十五年以上の実績があります。税理士試験のみならず、審査会における国税庁の税理士法に関わる他の案件についての対応、答申例…

大学院に入学しました 税法専攻の大学院について

私、Markは、春から大学院に入学しました。税法を専攻し、2年間で修士論文を書きあげて、税理士試験の科目免除を予定しています。入学式とガイダンス、1週目の講義が終わったところでこの記事を書いています。 目次 昨年の試験前から準備していました 目的は…