Markの資格Hack (税理士試験)

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税理士試験結果発表を来週に控え、採点済み答案を開示請求します

目次

音信不通となり申し訳ございませんでした

お久しぶりの更新となります。Markです。約2ヶ月もの間更新が途絶え、申し訳ございませんでした。完全に私事となりますが、この間あまりに多忙なできごとがあり、自分のキャパを超え動き続けた結果、バランスを保つことが出来なくなりダウンして休んでおりました。仕事だけは穴を開けないよう出ておりますが、残業続きで疲れも蓄積し、メンタルの病気の悪化、恋人や友人の連絡も一切シャットアウトし鬱状態、家族が当たり屋に巻き込まれる事件等々ありました。

 

初学者コースで受講していた所得税法の講座は、最早追いつくのが困難なほど遅れをとってしまったため、これから仕切り直しで科目を変更するのかどうか計画を考えたいと思います。

このキャンペーンに対する私のスタンス

私がかなり熱を入れて取り組んでいる「税理士試験適正化要望」キャンペーンが思っているほど理解を得られなかったということへの失望もありました。

この活動を始めてから多くの人に、直接会って紙を見せ話をし、メールを書き、SNSで連絡を取り、活動を広めるために力を注いできました。それ以外にも協力してくれている方々と連絡をとり戦略を練る。情報収集。2ちゃんねるやblog等を巡回し反響を見る。一人で多くのことをやり過ぎたのと、無視できない数の否定的な声を直に受け続けた結果、精神的にかなり疲弊したということが、意識/無意識下に与えた影響は大きいと考えています。

当事者以外にはどのような点で問題があるのかわかりにくいことから、簡単に賛同を得られるとは考えていませんでしたが、特に友人や、私の身近にいる税理士試験を過去に受けていた人、今も受けている人、既に税理士として活動している人からあまり良い反応を貰えなかったことが堪えました。

「税理士試験には確かに問題があるね。応援するよ。頑張って。(でも署名はしない。)」「おかしいと思うなら試験に受かってからやればいいんじゃない?(面倒なことに巻き込むなよ)」

少なくとも私が合格科目に達するまでにどんなにうまくいってもあと2年はかかりますし、受かってから、などと悠長なことは言っていられないのです。おかしな試験委員と、おかしな試験問題、不明瞭な採点がありえる、とわかった以上、お上のやることには逆らうなとばかりに大人しく我慢して受からしてもらえるのを待つなどということはできません。

実際のところ、私が過去に受けた科目の試験問題に悪質と考えらえるものはありませんでした。去年や今年の相続税法の問題は、理解力を問ういい問題だと思っていますし、受からなかったとすればそれは自分の実力不足です。(ただそれでも別解が生じるところや配点次第で点数の大きな逆転があるので解答例を明示して欲しいと考えています。)でも来年の試験では、問題の不備により解答が出せないような悪質な問題に自分が当たるかもしれない。そう思ったら、黙っていることはあり得ません。

適正な試験が行われるよう改善を求めていくのは当然のことです。そしてそれは実現可能です。

週明けに開示請求を行います

さて、いよいよ来週16日の金曜日に税理士試験の結果発表が近づいてまいりました。去年私の身近に郵便の到着が火曜日になった人がいましたが、ほとんどの人には月曜日には届いているでしょう。

このタイミングで開示請求を行うのは、既に採点済みの解答用紙が確実に存在し、かつ受験者の成績が確定している期間であると思われるからです。本当はここまでに、いくつか段階を踏んでおきたかったのですが、これ以上先延ばしにして原本を廃棄でもされたら困るという判断です。(保管期間がどれくらい定められているのかわかりませんが。)

来年以降も税理士試験を受験する立場で名前を明かして開示請求を行うことには迷いがあったのですが、二人目の弁護士とお話しして覚悟が決まりました。自分の解答用紙を開示請求する以上、こちらの情報は明かさねばなりませんので。

国税庁担当者に連絡しました

開示請求を行うことについて今週、国税庁の担当者に通告(笑)というか、電話でいくつか確認をしておきました。国税庁の情報公開室と個人情報保護室の担当者お二人とお話ししました。

開示請求の対象となる行政文書名を特定する関係上、その担当者から税理士試験の担当部署となる人事課に問い合わせてもらいましたが、既に「模範解答や採点基準となる文書が存在しない」旨の返答を頂いております。情報公開室の担当の方から折り返しの連絡を頂いた際には、最初の電話でお話ししたときよりも随分と沈んだトーンのお声であったように窺えました。担当者間でどのようなやりとりがあったかは知る由もありませんが、平成15年の審査会答申を見るにこの返答は前例を踏襲する予想通りのものです。

前回は、開示請求から不開示決定後、情報公開・個人情報保護審査会への諮問で「不開示決定は妥当である」という答申が出たところで、この請求人の方は訴訟に進まず終わったようです。今回はその先をどのように展開するかというところに、新しい試みがあります。

税理士試験の運営がまともに実施される(問題作成が妥当になり、採点・配点の透明化が実現する)ようになるまで、毎年行う予定でおります。この過程を通じ、試験の運営自体の改善を行わざるを得ない状況に持ち込むことが目的です。

採点済み解答用紙の開示請求は可能か

一方で、「保有個人情報開示請求」の手続を利用して行う「採点済み解答用紙」「合格判定の基礎となる点数(素点)」の開示請求の方ですが、これは普通に考えれば開示されるはずです。

 

その根拠は次の記事にて。

 

今後の見通し

開示請求を行ってから原則として30日以内に開示・不開示の決定が出ます。ですので年明けには国税庁側から何らかのアクションがあります。

首尾よく採点済み解答用紙の開示が行われることとなった場合には、これは画期的なことだと思います。多くの科目で、多様なパターンの答案の開示が行われることとなれば、模範解答の公開を得ずとも、別解の考えられる問題についての正否、配点の検証が可能になります。

また万が一不開示とする決定になったとしても、同時に多くの開示請求が届くことにより国税庁側も詳細な成績発表の需要を理解し、来年の合格発表からは、開示請求をしなくても今よりもう少し詳しい成績発表が行われるようになるかもしれません。

次の記事で、郵送での開示請求のやり方を説明しますので、多くの方が続いてくれることを願っております。よろしくお願いいたします。

 

 

このキャンペーンについて私は、今後は疲れてしまうので、署名の数や反応もあまり気にせず、自分一人でもやるつもりでしぶとくやっていこうと思っています。本日までにこのキャンペーンに112名の賛同者・署名を頂いております。他にメール、コメント、直接、応援くださった方にも励まされております。ありがとうございます。期待してくださっている方もいますのでやれるところまでやります。

ただ今後については私の状況次第で、ここに書いたようなことを必ずやるという保証はありませんのでご理解ください。

私が大変な思いをしてまでやるのは、他にやる人がいないからです。どなたか引き継いで頂ける方がいるのなら渡したいと思っていますので、よろしくお願いします。

Q:不適切問題があっても全員同じ条件なので公平では? A:いいえ、違います。

「税理士試験適正化要望」の話をいろいろな方にしていて感じるのが、「「不適切問題」が含まれていても全ての受験者が同じ条件なのだから公平では」という意見が根強くあるようだということです。署名してくださった方の中にもコメントで見かけますし、この理由で署名には至らなかったという方もいるでしょう。これからするお話は、そういった考えの方に是非お聞きいただきたいです。

 

「不適切問題」により公平性が損なわれている

「不適切問題」が含まれていても全ての受験者が同じ条件なのだから公平だ、という意見があるようです。これは正しいでしょうか?

いいえ、そうではないと私は思います。「不適切問題」は合格に必要な要素のうち、運の要素を大きくし過ぎることが大変問題です。

 

ご存知の通り、税理士試験は科目にもよりますが、ミニ税法と言われる一部科目を除き、予備校の講師をもってしても2時間では到底解き切れない量の問題が出され、その中での処理能力をも問おうとしている傾向があります。「時間をかけ過ぎるべきでない問題を判断するのも実力のうち」という考え方も確かにあります。

過去未出題・予備校などで未学習の論点を含んでいるような問題、解けるけど時間のかかり過ぎる問題であれば、その考え方でいいと思います。簿記論などのように、小問が明確に分かれていて、例えば問3は丸ごと捨て問というならまだ取捨選択もできるでしょう。しかし、今言ったような問題は、「不適切問題」ではありません。

 

この「適正化要望」キャンペーンの中で「不適切問題」と呼ぶのは、次のような問題です。資料不足で解答が不可能な問題。矛盾した資料があり答えが一意に定まらない問題。法解釈に議論があり別解が考えられる問題。次いで、解答欄に不備があり出題意図を図りかねる問題。解答欄が狭過ぎたり、解答を要求する空欄が多過ぎて、問題全体のバランスから見て時間内に解答箇所を判断することが著しく困難な問題。これらの「不適切問題」は、合格に必要な要素のうち、運の要素を大きくし過ぎることから公平性を損ないます。

 

上級者ほど陥りやすい罠

税法科目では計算問題が全部繋がっていて合計で配点50点、という問題もあるのです。資料不足で解けない問題や、矛盾した資料があって別解が考えられる問題等は、十数ページの問題を全部読み切って初めてそのことが判断できる、ということもあるでしょう。

しかもその科目をよく理解している上級者ほどこの罠に陥りやすいということがあります。つまり、問題を見た瞬間「解答するにはあの資料とあの資料とあの資料が必要だ」と思い浮かぶ人ほど、「その資料がどこかにあるはず」もしくは「自分の見落としかもしれない」と思って探してしまうので余計に時間を使うはずです。その論点をあまり得意としていなかった人は、的当な答えをとりあえず埋めて次の問題に行くという選択をしますから、ここで本来の実力で取れるはずの得点と逆転が生じる可能性があります。

受験生は緊張状態の中、初見でまさか問題に不備があるとは思わず試験に望むわけです。その問題に不備があることを瞬時に判断して関連する部分を解答から外すということができるしょうか?

それがわかったときにはもう数分消費してしまっているのではないでしょうか。つまり、そこに手を付けたら負け、ということです。

そうなってくるとその問題を解くべきか、そうでないかを判断するのは、直感がものをいう、ということになってきます。それはただの運です。運で点数が4点、5点変わってしまうのを許せるでしょうか?

 

たまたま試験委員と合致した人にだけ点がある運

もう一つの問題点は、別解が考えられる場合ですが、模範解答・配点が発表されないため、どの解答が丸になっているのか、あるいは点がないのか、それもわかりません。合理性のある考え方に基づく解答が、試験委員の考えと違ったという理由で、独断でバツにされている可能性があります。考えられる解答のうち、 たまたま試験委員の想定と合致した一方を書いた人には点があり、他方は有無を言わさず0点。そうなっている可能性がありますが、それも最後の最後までわからないので、抗議することも質問することすらも一切できないのです。時間をかけて考えて埋めた上に、点があるかどうかは運。このような理不尽なことはありません。

 

運によって合否が決まることは機会の均等を失わせる

税理士試験は1分1秒を争う過酷な試験、1点の差がとても大きな意味を持ちます。普段から相当優秀な人でも、上位10%に滑りこめなければ容赦なく落ちる試験です。その試験で不適切問題が出て、連係して5点10点も変わってしまえば合否が大きくひっくり返ります。努力や能力よりも運によって合否が決まる要素が大きくなれば、機会の均等を失わせます。

 

試験から完全に運の要素を排除することはできません。人によって得意・不得意があり、直前に見た問題がたまたま本番で出るということは、人智によってコントロールできない運です。しかし、不適切問題による運の要素は、問題を事前にチェックすれば0にできるのです。試験実施前のチェックで要望1の「適切な問題の出題」が実現します。また万が一不適切問題が出題されてしまったとしても、要望2の「模範解答の公表」と適切な措置(採点の配慮)の発表を行えば、運による不確実性を最低限に抑えることができます。これら試験を実施する上で当然の対策をせず放置している国税庁には瑕疵があります。瑕疵は改めさせましょう。

 

不適切問題が試験の合否にどう影響を与えているか、というこの話の続きは、次の記事で。

  • 【図解】今の税理士試験・不適切問題によって起きていること

平成28年度(第66回)税理士試験出題のポイント

平成28年度(第66回)税理士試験出題のポイントはこちら

今年は週明け3日の月曜日に発表されるものと思われます。

「出題のポイント」公開を受けた反響など、随時情報を追加していきます。

国税庁サイトへのリンク

 

 

 「出題のポイント」への反響

 

税理士試験とその他の国家試験の比較

SKYさんと共同で調査しています。詳細は後日特集します。

 

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#114 それでも税理士試験を受験しますか?? : SKYの税理士受験記

 

 

 

「税理士試験適正化要望」キャンペーン

上記の比較でも一目瞭然。他の国家試験に比べても明らかに見劣りし、不透明・閉鎖的な税理士試験の実施体制を、他の国家試験並みに適正化するよう求める要望を行います。是非署名にご協力を!

 

 

署名が100人に達しました!

100人達成ありがとうございます

こんにちは。「税理士試験適正化要望」キャンペーン発起人のMarkです。

昨日、署名が100人に達しました。 新たに賛同していただいた皆様、その行動に感謝申し上げます。

以前のメールで「9月末までに100人にも満たないような状況では開示請求もできません」と書いたのですが、設けた締め切りギリギリとなる9月30日夕方の達成となりました。ここまで来て開示請求を止めるなどということは許さない、という暗黙のメッセージのようにも感じます。

安心してください。開示請求は実行します。ただ当初は、9月末までの提出を想定していたのですが、まだ準備が整っていないため最大1か月ほど延期させてください。こちらのキャンペーンの方は次々にアイデアが浮かんできてやることが山積みなのですが、自分の試験勉強が停滞しておりまして、バランスをとらないとまずい状況になっております。

 

進捗など

肝心の「税理士試験不適切問題集」ですが、法人税法を作成してくださる方が見つかったため、現在編集しております。近日中に公開します。『会計人コース』『週刊 税務通信』による問題の指摘は、既にトップページからのリンク先で紹介している通りです。

さて、以前から根強くある意見に「「不適切問題」が含まれていても全ての受験者が同じ条件なので公平では」というものがあります。署名してくださった方の中にもコメントで見かけますし、この理由で署名には至らなかったという方もいるでしょう。この意見に対する反対意見をとりあえずコメントで投稿してみました。(以下のリンク先でご覧ください)より詳しいものを、「【図解】今の税理士試験・不適切問題は何が問題か」と題して準備しておりますので、後日blogに投稿します。

Temper Mark さんからのコメント · Change.org

 

これにも関連して、皆様が税理士試験の何を問題と考えているのか意識調査するアンケートを実施しようと思って準備しております。

弁護士への相談も進んでいます。こちらの報告も後ほど。

先日、某大手新聞社の記者の方と話す機会がありました。元は全く別件だったのですが、このキャンペーンの話をしたところ、興味深い、後日取材をということで、今メールでやりとりしております。まだわかりませんが、もし小さな記事でも紙面に載れば、今まで届かなかった層に知って頂くことができ、爆発的に加速するかもしれません。

 

引き続き協力のお願い

このように希望は見えておりますが、まだまだ力不足です。上で書いたことと並行して、ネットでの宣伝活動、友人・知人に会って話したり、影響力のありそうな関係者にメールを書いたり、と行っております。私生活にも影響が出まくりなので、宣伝活動などは減らしていますが、私以外の方に完全にお願いしたいと思っています。自主的にやってくださっている方もいるようですが、どれくらいの方が動いてくれているのか知りたいので一度メールをください。

また、受験中の私ではなく、試験に受かって税理士になった方から呼びかける方が何倍も説得力があると考えています。実務的なことはこちらでやりますので、このキャンペーンに賛同いただいた方で名前を出していただける税理士の方は是非ともご連絡ください。

この1500字ほどのメッセージを書いて更新するのにも2時間ほどかかってしまいました。応えていただける方がいるものと信じています。よろしくお願いいたします。

 

このキャンペーンに関する問合せ

本件に関して連絡がとりたい場合は、以下のリンクの問合せ先までお願いします。

「税理士試験の適正化を求める活動」まとめページ - Markの資格Hack

 

税理士試験への要望は、1.適切な問題の出題 2.模範解答の公表 3.点数の開示 です

目次

「税理士試験適正化要望」の趣旨がいまいち伝わっていないのやも

皆様今晩は。Markです。「税理士試験適正化要望」の署名がいまいち伸びない理由は何であるのか、考えておりました。

このキャンペーンを始めて、私も随分多くの人に話をしてきましたが、個々に話をしていくと、ほとんどの人は納得してくださいます。「こんな試験はおかしい」と。2のつくちゃんねるや、巷のblog等で税理士受験者の書き込みを見ておりますと、−−−特定の試験委員を名指しでボロクソに叩いている。この人が試験委員では合格できない、と嘆きもある。予備校の講師に話を聞いても「あんな問題はおかしい、受験生が可哀想だ」という、声がある。

しかしながら、それが署名に繋がるかというと、必ずしもそうではないようなのであります。一体この断絶は何に発するのか。そこで不肖私、考えたのであります。ともすると、国税庁への抗議とか、署名活動とか、開示請求だ、不服申し立てだ、そういう運動じみたことが敬遠されているのやもしれません。

今の税理士試験はちゃんちゃらおかしなことで溢れかえっている、というのが私の正直な考えです。しかし、そこまで強い思いで抗議するほどのことではない、とお考えの御仁も世の中にはいらっしゃることでしょう。抗議活動なんかしているよりも、勉強して早く受かった方がいいんじゃないの。そのような声を直で何人もから聞かされて、じわじわと疲弊してきたところであります。

 

 

違う、違う。もう一度基本に立ち返ってみましょう。私がこれまで訴えてきたことは何であったのでありましょうか。

要望はシンプル、かつ、容易に実現可能です

国税庁 国税審議会へ行う要望は、冒頭タイトルでも申し上げた通り、次の3つです。

1.適切な問題の出題 2.模範解答の公表 3.点数の開示

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実にシンプル。これらは当初から、署名サイト上でも書いておりまして、最後まで読んで頂ければ伝わるかと思っていたのですが、なかなかどうして「伝える」というのは難しいことです。

私は「一寸のミスもない、完璧な試験をやってくれ」という、実現不可能なほどとてつもなく高い水準を求めているのではありません

「試験をやる以上最低限必要な、当たり前のことを当たり前にやって欲しい」ただその想いなのです。それはこのキャンペーンで求めている要望を、実現してくれさえすれば容易に達成できることでしょう。

 

この3つの要望を、ここからもう少し掘り下げて行くことと致しましょう。

1.適切な問題の出題

1. 試験委員が作成した問題の、国税審議会による適切性チェックの実施。

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2.模範解答の公表

2. 試験実施後速やかに模範解答の公表。

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3.点数の開示

3. 受験者個人に点数の開示を含む試験結果の通知。

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適切でない問題が出題されていることは明らか、ですが

これまでのところ私の活動は、不適切問題の指摘を中心に行ってきました。これは先に申し上げた要望1と2を実現させるため、現在の税理士試験の一部問題が適切でないことの立証に必要なこととして行っています。まだ資料を揃えている途上ですが、既に税理士試験で不適切問題が出題されていることは明らかになりつつあります。

 

税理士試験が今よりまともになって欲しいだけ

さて、「税理士試験適正化要望」の趣旨については、ご理解いただけましたでしょうか。3つの要望を実現するだけで、大分良くなるはずなのです。国税庁にやる気さえあれば、さほど難しいことではありません。

ただ、要望を伝えただけで、例えばこれを紙に書いて国税庁に投書しただけで、これがそのまま実現するとも思えません。これを素直に受け入れるだけの度量があれば、このような事態を招くまで長年放置するようなことにはなっていなかったでしょう。

 

 

署名活動は、このキャンペーンを世の皆様に広く訴えるために行っています。開示請求は、法的な裏付けを基に、国税庁に確実に対応させるために行います。これでことが進めばいいのですが、そうならなかった場合には、不服申し立て、訴訟も辞さない覚悟で臨んでいます。

私の望むことは、税理士試験が今よりまともになって欲しい、ただそれだけです。早い話が、今よりまともになってくれさえすれば、その方法はどうでもいいことなのです。署名活動、開示請求、訴訟、全て手段です。抗議するために、抗議しているわけではありません。

 

 

今年の法人税法と消費税法の不適切問題は、私がこのキャンペーンを始める上で大きな動機となりました。そして、それをそのまま打ち出していけば、賛同を集める原動力ともなると考えていたのです。しかし、思うように署名は伸びず、少なからず抵抗を示す方もいらっしゃいました。

ですので、私の行っている「要望」というのは、極々低いレベルのことを言っているのだ、他の試験であれば当たり前に行われていることなのだ、というのをお伝えするために、改めて申し上げました。

 

なぜここまでされて黙っているのでしょうか

一年間あらゆることを犠牲にして必死な思いをして勉強してきたにも関わらず、解答不能レベルの酷い問題が出される。その出来で、というよりも、まるでガラガラポンのように合否を判定される。この悔しさは、税理士試験を受験している人の中でさえ、当該の科目・回に当たった人以外にはなかなか伝わらないものだと思っています。税理士試験では、多少の不備があるのが当たり前、その対策を行ってこそ合格を勝ち取るもの、そのように考えている人が少なくないことは肌で感じています。

本当にそれでいいと心底からお考えでしょうか。まともな問題を出して、まともに勉強をしてきた受験者が成果を発揮し、まともに合否判定する。できるならそれに越したことはないのではないでしょうか。私が再三申し上げてきた通り、それは実現可能です。仕組みで防げる不備です。それをしないのは怠慢であり、抗議すべきです。

 

さらに付け加えると、不備のある問題は試験の公平性をも損ないます。合格のために必要な条件として、それ相応の努力を前提としつつ、運の要素が大きくなり過ぎるということです。

 

先日、弁護士との話の中でも出ましたが、なぜここまでされて、抗議しようという人が今まで誰もいなかったのでしょうか。理解に苦しみます。

  • 弁護士が言った、税理士試験の「にわかには信じ難い」こと3つ (弁護士に相談に行ってきました 2)(編集中)

 

税理士試験以外の国家試験では、下記のように、受験者の抗議で試験主催者側の対応が変わってきました。

  • 税理士試験の無謬主義。薬剤師、看護師、社会福祉士、行政書士、宅建は試験問題の訂正が発表されます (編集中)
  • 公認会計士試験、司法試験は開示請求するのが普通です(編集中)
  • 司法試験、医師国家試験は変わりました。税理士試験は遅れています(編集中)
  • 社労士試験では恣意的な合格基準の変動に対し、不合格取消請求訴訟が進行しています(編集中)

 

それらに比して、税理士試験受験者には、どんなに酷い仕打ちをされても、お上のすることには唯々諾々と従うドMしかいないんじゃないかと、私など考えてしまのであります。

  •  税理士試験受験者はドMじゃないかと思う(編集中)

 

気軽に署名して頂いてよろしいのでは

これからがっつり勉強して5科目合格を狙おうという方、さくっと効率よく一部の科目を取得して大学院免除を狙うという方。税理士試験に対するスタンスは、それぞれの立場がありましょうが、今日私がここで申し上げてきた「要望」、というのは、全ての受験者にとってメリットがある話だと考えております。いや。メリットしか、ないのではないでしょうか。もしこれをご覧になっているあなたが、国税庁の関係者だというのであれば、来年からは少しばかり仕事が増える、というデメリットがあるかもしれませんが。

私ほどのエネルギーを注がなくても、気軽に意見を表明できる場を用立てておきました。署名だけであれば本当に一瞬でできてしまいます。理論を一題覚える、ために一度読む、よりも遥かに簡単なことです。署名に参加することが、あなたの将来に与える影響について何の心配もない理由もこちらの記事で既にご説明申し上げておきました。

 

さあ、ここは一つお気軽に、ご参加下さい。それではまた、お会いしましょう。ご機嫌よう。

 

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