Markの資格Hack (税理士試験)

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税理士試験への要望は、1.適切な問題の出題 2.模範解答の公表 3.点数の開示 です

目次

「税理士試験適正化要望」の趣旨がいまいち伝わっていないのやも

皆様今晩は。Markです。「税理士試験適正化要望」の署名がいまいち伸びない理由は何であるのか、考えておりました。

このキャンペーンを始めて、私も随分多くの人に話をしてきましたが、個々に話をしていくと、ほとんどの人は納得してくださいます。「こんな試験はおかしい」と。2のつくちゃんねるや、巷のblog等で税理士受験者の書き込みを見ておりますと、−−−特定の試験委員を名指しでボロクソに叩いている。この人が試験委員では合格できない、と嘆きもある。予備校の講師に話を聞いても「あんな問題はおかしい、受験生が可哀想だ」という、声がある。

しかしながら、それが署名に繋がるかというと、必ずしもそうではないようなのであります。一体この断絶は何に発するのか。そこで不肖私、考えたのであります。ともすると、国税庁への抗議とか、署名活動とか、開示請求だ、不服申し立てだ、そういう運動じみたことが敬遠されているのやもしれません。

今の税理士試験はちゃんちゃらおかしなことで溢れかえっている、というのが私の正直な考えです。しかし、そこまで強い思いで抗議するほどのことではない、とお考えの御仁も世の中にはいらっしゃることでしょう。抗議活動なんかしているよりも、勉強して早く受かった方がいいんじゃないの。そのような声を直で何人もから聞かされて、じわじわと疲弊してきたところであります。

 

 

違う、違う。もう一度基本に立ち返ってみましょう。私がこれまで訴えてきたことは何であったのでありましょうか。

要望はシンプル、かつ、容易に実現可能です

国税庁 国税審議会へ行う要望は、冒頭タイトルでも申し上げた通り、次の3つです。

1.適切な問題の出題 2.模範解答の公表 3.点数の開示

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実にシンプル。これらは当初から、署名サイト上でも書いておりまして、最後まで読んで頂ければ伝わるかと思っていたのですが、なかなかどうして「伝える」というのは難しいことです。

私は「一寸のミスもない、完璧な試験をやってくれ」という、実現不可能なほどとてつもなく高い水準を求めているのではありません

「試験をやる以上最低限必要な、当たり前のことを当たり前にやって欲しい」ただその想いなのです。それはこのキャンペーンで求めている要望を、実現してくれさえすれば容易に達成できることでしょう。

 

この3つの要望を、ここからもう少し掘り下げて行くことと致しましょう。

1.適切な問題の出題

1. 試験委員が作成した問題の、国税審議会による適切性チェックの実施。

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2.模範解答の公表

2. 試験実施後速やかに模範解答の公表。

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3.点数の開示

3. 受験者個人に点数の開示を含む試験結果の通知。

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適切でない問題が出題されていることは明らか、ですが

これまでのところ私の活動は、不適切問題の指摘を中心に行ってきました。これは先に申し上げた要望1と2を実現させるため、現在の税理士試験の一部問題が適切でないことの立証に必要なこととして行っています。まだ資料を揃えている途上ですが、既に税理士試験で不適切問題が出題されていることは明らかになりつつあります。

 

税理士試験が今よりまともになって欲しいだけ

さて、「税理士試験適正化要望」の趣旨については、ご理解いただけましたでしょうか。3つの要望を実現するだけで、大分良くなるはずなのです。国税庁にやる気さえあれば、さほど難しいことではありません。

ただ、要望を伝えただけで、例えばこれを紙に書いて国税庁に投書しただけで、これがそのまま実現するとも思えません。これを素直に受け入れるだけの度量があれば、このような事態を招くまで長年放置するようなことにはなっていなかったでしょう。

 

 

署名活動は、このキャンペーンを世の皆様に広く訴えるために行っています。開示請求は、法的な裏付けを基に、国税庁に確実に対応させるために行います。これでことが進めばいいのですが、そうならなかった場合には、不服申し立て、訴訟も辞さない覚悟で臨んでいます。

私の望むことは、税理士試験が今よりまともになって欲しい、ただそれだけです。早い話が、今よりまともになってくれさえすれば、その方法はどうでもいいことなのです。署名活動、開示請求、訴訟、全て手段です。抗議するために、抗議しているわけではありません。

 

 

今年の法人税法と消費税法の不適切問題は、私がこのキャンペーンを始める上で大きな動機となりました。そして、それをそのまま打ち出していけば、賛同を集める原動力ともなると考えていたのです。しかし、思うように署名は伸びず、少なからず抵抗を示す方もいらっしゃいました。

ですので、私の行っている「要望」というのは、極々低いレベルのことを言っているのだ、他の試験であれば当たり前に行われていることなのだ、というのをお伝えするために、改めて申し上げました。

 

なぜここまでされて黙っているのでしょうか

一年間あらゆることを犠牲にして必死な思いをして勉強してきたにも関わらず、解答不能レベルの酷い問題が出される。その出来で、というよりも、まるでガラガラポンのように合否を判定される。この悔しさは、税理士試験を受験している人の中でさえ、当該の科目・回に当たった人以外にはなかなか伝わらないものだと思っています。税理士試験では、多少の不備があるのが当たり前、その対策を行ってこそ合格を勝ち取るもの、そのように考えている人が少なくないことは肌で感じています。

本当にそれでいいと心底からお考えでしょうか。まともな問題を出して、まともに勉強をしてきた受験者が成果を発揮し、まともに合否判定する。できるならそれに越したことはないのではないでしょうか。私が再三申し上げてきた通り、それは実現可能です。仕組みで防げる不備です。それをしないのは怠慢であり、抗議すべきです。

 

さらに付け加えると、不備のある問題は試験の公平性をも損ないます。合格のために必要な条件として、それ相応の努力を前提としつつ、運の要素が大きくなり過ぎるということです。

 

先日、弁護士との話の中でも出ましたが、なぜここまでされて、抗議しようという人が今まで誰もいなかったのでしょうか。理解に苦しみます。

  • 弁護士が言った、税理士試験の「にわかには信じ難い」こと3つ (弁護士に相談に行ってきました 2)(編集中)

 

税理士試験以外の国家試験では、下記のように、受験者の抗議で試験主催者側の対応が変わってきました。

  • 税理士試験の無謬主義。薬剤師、看護師、社会福祉士、行政書士、宅建は試験問題の訂正が発表されます (編集中)
  • 公認会計士試験、司法試験は開示請求するのが普通です(編集中)
  • 司法試験、医師国家試験は変わりました。税理士試験は遅れています(編集中)
  • 社労士試験では恣意的な合格基準の変動に対し、不合格取消請求訴訟が進行しています(編集中)

 

それらに比して、税理士試験受験者には、どんなに酷い仕打ちをされても、お上のすることには唯々諾々と従うドMしかいないんじゃないかと、私など考えてしまのであります。

  •  税理士試験受験者はドMじゃないかと思う(編集中)

 

気軽に署名して頂いてよろしいのでは

これからがっつり勉強して5科目合格を狙おうという方、さくっと効率よく一部の科目を取得して大学院免除を狙うという方。税理士試験に対するスタンスは、それぞれの立場がありましょうが、今日私がここで申し上げてきた「要望」、というのは、全ての受験者にとってメリットがある話だと考えております。いや。メリットしか、ないのではないでしょうか。もしこれをご覧になっているあなたが、国税庁の関係者だというのであれば、来年からは少しばかり仕事が増える、というデメリットがあるかもしれませんが。

私ほどのエネルギーを注がなくても、気軽に意見を表明できる場を用立てておきました。署名だけであれば本当に一瞬でできてしまいます。理論を一題覚える、ために一度読む、よりも遥かに簡単なことです。署名に参加することが、あなたの将来に与える影響について何の心配もない理由もこちらの記事で既にご説明申し上げておきました。

 

さあ、ここは一つお気軽に、ご参加下さい。それではまた、お会いしましょう。ご機嫌よう。

 

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