税理士試験についての要望書
本日、下記2件の申入書と合せて、国税庁に要望書を送付しました。
喫緊に対応してもらう必要があるものとして、上記2点に論点を絞って要望書を送りました。税理士試験については、これまで書いてきたように山ほど改善すべきところがありますので、さらに追加で要望書を提出するつもりでいます。付け加えると、今年の本試験が終わった直後に、新たな開示請求を既に行っていますので、これについても、おいおい記事にしていきます。
勉強などもありますので多忙を極めておりますが、国税庁が真摯に対応するまで、声を上げることを止めるつもりはありません。やっていきましょう。
平成29年8月25日
国税審議会 税理士分科会 御中税理士試験についての要望書
去る本年8月8日から10日にかけて、第67回税理士試験が行われたところですが、この要望書は、税理士試験について現在までに確認されている数々の問題点について改善を要望するものです。
私は、平成25年10月26日付で貴会に送付した「税理士試験で使用が可能な電卓について(要望)」(この内容は翌年以降の受験要綱に反映されました。)を始め、税理士試験について、改善すべき点があることを指摘してきました。しかしながら、その後私が調査していくに連れ、税理士試験の運営体制には不適切な対応を生む構造的な原因があり、それは、単に投書するだけで改善されるような容易な問題ではないという考えに至りました。
私は、国税庁長官に対し情報開示請求を行い、現在3件が、総務省情報公開・個人情報保護審査会への諮問に進んでおります。審査請求(平成29年(行個)諮問第71号)に付随して私が提出した意見書において、税理士試験の問題点について具体的に指摘していますので、国税審議会におかれましてもこの意見書の内容については検討して頂いているものと考えています。
これまでに調査し判明した問題の一部は、インターネット上のblog に公開し、関係者から広く意見を募っており、試験の適正化を要望する署名活動も行っています。これらの要望・署名は、追って、提出する予定です。
今回は、第67回税理士試験において確認された2件の問題点について、火急に対応して頂きたく、申入書を別紙に添付して提出いたします。いずれも試験の信頼性に関わる重大な問題であり、適切に対応しなければ試験の存続に関わる問題になり得ると考えます。
参考までに、当方に情報提供した者の中には、試験や税務調査で不利な処遇を受けるのではないかと過当に恐れている者も多数おります。私は決してそのような信義に悖ることはされないと信じておりますが、このことは国税庁という組織が絶大な権力であると見られていることを顕しており、より一層、疑いのない対応をしていくことが求められています。また、税理士試験に係る一連の問題は、公益に関わる問題でもあり、この要望書の内容は、報道機関にも情報提供を予定しています。
どうか貴会におかれまして十分な検討の上、適切な対応をとって頂けますよう、お願い申し上げます。