Markの資格Hack (税理士試験)

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判例評釈 最三小判H9.11.11(レーシングカー事件)「一般人の理解から違和感の残る判決」

大学院のゼミの課題として出されて初めて書いた私の判例評釈と、教授の解説を載せておきます。裁判の結論は、納税者からすると「なんでこんな理屈が通るんだ」と言いたくなるもので、多数の評者から批判がされているものですが、これが日本の税務訴訟の現実でもあります。直感的におかしいという感覚を持つのは容易だと思いますが、法解釈の勉強の題材としては、如何にその感覚を構造的に分析して論じることができるかという点が問われるのだと思います。

目次

  • 課題 判例評釈
    • 1 事案の概要
      • 1-1 事件番号・裁判の経緯
      • 1-2 前提
      • 1-3 争点
      • 1-4 参照条文
      • 1-5 原告の主張
      • 1-6 被告の主張
    • 2 裁判所の判断
      • 2-1 判決理由
      • 2-2 反対意見(尾崎行信裁判官)
    • 3 評釈
      • 3-1 所感
      • 3-2 先例としての評価
    • 4 参考文献
  • 教授の解説
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所得・相続・国徴の過去問題をアップしました

平成28年度税理士試験・過去問題、所得・相続・国徴の各科目をアップロードしました。実際の税理士試験で使われた問題用紙、解答用紙の実物を無修正で公開しているサービスは唯一となります。どうぞご利用ください。

税理士試験・過去問題のPDFダウンロードサービス

税理士試験過去問題のPDFダウンロードサービス(配布)を始めます。まずは平成28年度(第66回)の法人税法、消費税法です。反響を見て他の科目に拡大します。

目次

  • 税理士試験過去問題ダウンロード
    • 説明
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開示請求No.13 審査請求書 模範解答は本当に存在しないのか、改めて切り込む

税理士試験には模範解答が存在しない、という国税庁の公式見解が、平成15年の情報公開審査会答申で出されていることは、以前にこのblogでも紹介しました。


模範回答を出す・出さない以前に、作っていない、という理解に苦しむ回答。模範回答なしで採点を行っているなどという状況は、他の国家試験でも聞いたことがありません。しかし、この審査請求・答申は、第51回税理士試験に係るものですから、既に17年が経過しており、さすがに古くなっています。今とは状況が変わっているかもしれませんから、この答申を基に議論を進めるのは、賞味期限切れという感じもあり、改めて確認しておく必要性を感じていました。

税理士試験適正化要望活動で打ち出してきた要望の一つ、「2.模範回答の公表」を実現するためにも、模範回答の存在確認から行わなくてはいけません。これまで行ってきた開示請求の中でも、本丸を残していた感もあり、いよいよ、そこに切り込んでいこうかという場面です。

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  • 行政文書不開示決定通知書
  • 審査請求書
  • 審査請求の理由
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開示請求No.3 意見書「試験委員の人材は枯渇しているのか」

開示請求No.3は、受験者の成績開示について争っている件ですが、先日届いた国税庁の理由説明書に対し私から意見書を提出しました。おそらく、この審査請求、私が勝つことになりそうですが、手を抜かずに全力で書いてきました。この連休も、これを含めた開示請求の事務仕事やら、大学院の課題やらで、どこにも出かけられずじまいでしたよ、やれやれ。

目次

  • 税理士試験開示請求No.3「受験者の成績」これまでの経緯
  • 意見書
    • 1 処分庁の理由説明書について審査請求人の意見
      • 1-1 機械的、断片的知識しか有しない者が高得点を獲得する可能性について
      • 1-2 試験委員の負担が増すとの所論について
      • 1-3 事務局の人員で開示請求に対応できないとしている点について
      • 1-4 同種の国家試験での開示事例について
    • 2 結論
  • 所感
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