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行政書士試験・会計士試験で答案紛失が発覚 税理士試験は大丈夫なのか?

行政書士試験を実施する (一財)行政書士試験研究センターは、11日、受験者の解答済み答案用紙を紛失したと発表しました。


目次

行政書士試験で答案紛失を発表 再試験を実施

センターの発表によると、受験者の解答済み答案用紙 2 名分を紛失し、総務省から厳重注意を受けた、とのこと。当該の受験者には再試験を実施するようです。センター自らが「適正かつ確実に管理運営すべき国家試験において、あってはならない事態」と言うように、取り返しのつかないミスです。このニュースは新聞やネットでも報じられ、騒然としています。

平成 29 年度行政書士試験における答案用紙の紛失について


平成 29 年 12 月 11 日
(一財)行政書士試験研究センター
理事長 磯部 力


このことについて、平成 29 年 11 月 12 日に実施した平成 29 年度行政書士試験では、
全国で 40,447 人が受験しましたが、この試験のうち、徳島県の徳島大学常三島(じょう
さんじま)キャンパス内会場で実施した同試験の 受験者の解答済み答案用紙 2 名分を紛
失する事案が発生しました。これまで、総務省及び徳島県に報告するとともに、捜索を
続けてまいりましたが、現時点までに所在を確認することができていません。
当センターが、法律に基づく指定試験機関として都道府県の委任を受け、適正かつ確
実に管理運営すべき国家試験において、あってはならない事態を発生させ、該当 受験者
及び関係者の皆様には多大のご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げま
す。


本日付けで、当センターは、文書による厳重注意を受けました。併せて、該当受験者
へ謝罪し、不利益が生じることのないよう再試験の実施等の適切な措置を講じるととも
に、本事案の原因を究明し、再発防止策を検討のうえ、その具体的な内容を報告するよ
う指示がなされました。


センターでは、当該受験者にはお詫び申し上げますとともに、この間の経緯をご説明
申し上げ、ご理解いただいた上で、万全の体制で再試験を実施いたします。
今後は、このような事態が決して起こらないよう、管理体制の一層の強化を図り、再
発防止に万全を期してまいります。


https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/osirase.pdf

公認会計士試験でもあった答案紛失 該当者は合格認定

答案紛失は、昨年の公認会計士試験でもありました。平成28年公認会計士試験第II回短答式試験で、受験者1人の企業法の答案を紛失。他の科目の成績から判断して、当該の受験者を合格としました。会計士試験では短答式試験の後日に行われる論文式試験もあり、再受験させる負担は不利益を与えるとの判断もあったのでしょうか。試験を実施する公認会計士・監査審査会のサイトに今でも経緯発表が残っています。

 金融庁の公認会計士・監査審査会は24日、5月にあった公認会計士の短答式試験で、受験者1人の答案を紛失したと発表した。東京都内の会場の受験者の答案用紙で、4科目のうちの「企業法」の試験。同会はこの受験者について、ほかの科目の成績から短答式試験を合格とした。

 短答式の合格者は8月に論文式の試験を受け、論文式の成績だけを考慮して最終的な合否が決まる。同会は、試験業務と解答の読み取り業務をそれぞれ別の業者に委託していたといい、「答案用紙の回収や読み取りの際の開封に職員が立ち会うなど、再発防止に万全を期す」としている。


公認会計士試験で1人の答案紛失 短答式試験は合格に:朝日新聞デジタル

平成28年公認会計士試験第II回短答式試験における答案用紙の所在不明について


平成28年6月24日

公認会計士・監査審査会


平成28年5月29日(日)に実施しました平成28年公認会計士試験第II回短答式試験において、東京都の試験会場で受験した受験者の企業法の答案用紙(マークシート)1枚が所在不明となっています。

当該答案用紙を提出した受験者については、合格として取り扱うこととし、本人に対し謝罪するとともに、その旨をお伝えいたしました。

受験者の皆様には、御迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

1.経緯

6月1日(水)、答案用紙の読取業務受託事業者から、企業法の答案用紙1枚が不足している旨の連絡が審査会事務局にありました。連絡を受けた後、審査会事務局では、試験会場及び読取機器の周辺の探索や関係者からのヒアリングによる状況確認など、現在まで調査を行ってきましたが、答案用紙の発見には至っておりません。

2.所在不明となった状況

5月29日(日)の試験当日、企業法の試験終了後、試験室において、試験業務受託事業者の試験官が受験者から答案用紙を回収し、枚数確認の上、答案枚数を記載した回収用封筒に入れて密封しました。

5月30日(月)、当該回収用封筒は、密封されたまま答案用紙の読取業務受託事業者に搬送され、読取業務受託事業者において、回収用封筒を開封の上、読取作業を開始したところ、回収用封筒に記載された答案枚数と読取枚数が相違していることを認識したものです。

3.原因及び再発防止策

本件については、回収用封筒の密封・開封に当局が立ち会っておらず、答案用紙が所在不明となった時点を特定できていないことから、今後、回収用封筒の密封・開封に当局が立会うこととするとともに、回収及び読取のプロセスについて管理体制の強化を図ることとします。

また、枚数の相違を認識したものの当局への報告が遅れたことについて、事業者における報告体制の強化を求めることとします。

これらの再発防止策については、当局が受託事業者に提示する業務仕様書や業務マニュアルに盛り込み、その周知徹底を図ることとし、再発防止に万全を期してまいります。


平成28年公認会計士試験第II回短答式試験における答案用紙の所在不明について:公認会計士・監査審査会

果たして税理士試験は大丈夫なのか?

厳重に行われるべき国家試験であってはならないミスが相次ぎました。果たして税理士試験は大丈夫なのか?会計士試験に比べても、税理士試験は杜撰で、いい加減で、隠蔽体質だと、今では私は、はっきりと確信しています。税理士試験でも実は起きていた、と言われてもそれほど驚きません。何の証拠もない陰謀論と思われるでしょうか?いえ、何も私は、根拠なしに税理士試験が杜撰だと言っているわけではありません。

税理士試験の運営がどれくらい杜撰かというと、今年の試験で、試験官が手順を間違えて答案用紙に受験番号を書く時間を与えないという、合否にも影響を与える重大なミスがありました。私は実際にその会場で受験していた人から情報を得て、国税審議会に公開質問状を送ったのは既報の通りです。しかし、あれから約4ヶ月を経て今に至るまで、謝罪も発表もせず合格発表を数日後に迎えようとしているのは、隠蔽しようとしていると言っていいのではないでしょうか。

税理士試験では過去にも、不正を黙認していたとの情報が多数あります。それに、肝心の試験問題に不備が相次いでいることは、私のまとめた不適切問題集や、専門誌でも報じられているところです。これらの弁解のしようがない出題ミスにも国税庁は沈黙を貫いています。

これらは、国税庁が公式に発表しさせすれば、必ず新聞に載るニュースバリューのある事案です。しかし、今のところどの報道機関にも報じられていませんから、隠蔽に成功していると言えるでしょう。私から報道機関にも情報提供しているのですが、なかなか一個人の力では動かないようです。

ミスを防止しようとしない税理士試験の姿勢に問題がある

「税理士試験で答案紛失が起きてもそのまま闇に葬られそう」という意見をツイッター等でも見ました。同感です。税理士試験はそれくらい信頼されていない、と国税庁は自覚すべきです。

会計士試験では、答案紛失の際も発表をしましたし、出題ミスが起きた時もきちんと発表をしています。*1開示請求をすればちゃんと自分の提出した答案が出てきますから、答案が保管されていることはわかりますし、成績開示や順位も細かく出るので信頼性はあります。ところが、税理士試験の大雑把な成績ランクでは、ちゃんと採点されたのか、どの問いを間違ったのか、何もわかりません。出題ミスについて発表したことなど、この方67年ないのではないでしょうか。


私は、ミスを起こしたことそのものよりも、それを発表せず隠蔽する、再発防止策を取ろうしない、国税庁のその姿勢に何より問題があると思っています。会社法では大会社に、会計監査人の設置や、内部統制を整備することを義務付けています。*2これは大会社が悪い存在だからではありません。会社が大きくなり利害関係者が増え、公的な存在となるほど、社会的責任が生じるということです。不正や誤謬が起きないような環境整備をすることは義務であり、それを行うことで信頼が築かれるのです。試験委員が一人で、成績開示も行わないというのは、試験委員に適当な問題作成や採点をするよう誘発しているようなものです。杜撰な体制を放置していることそのものが、疑われる要因であり、批判されてしかるべきなのです。