25時間×8週間の勉強で会計士試験短答式を受験した結果
10日の日曜日は公認会計士試験を受験してきました。会計士の勉強をしていたことはblogでは今初めて書きますが、twitterでは少し前に書いていましたので、なぜ会計士試験だったのか、まとめておきます。
目次
公認会計士試験を受ける理由
今日はblog更新してツイッター見ちゃったからあまり勉強できてないんだけど、いろいろ書いたついでだから何の勉強やってるか書いとく。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
先月から会計士試験の勉強している。通信で映像2倍速で見て、働きながら8週間で短答式受験(管理会計免除)まで持っていく計画立てた。無理だよw pic.twitter.com/1YGNmfQX7m
随分無謀な計画を立てたものですが、どうしても今やっておきたかったのです。
さっき管理会計免除と書いたけど、財務会計免除の間違い。税理士簿財合格者は財務会計が短答式だけ免除になる。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
何で会計士受験することにしたかという理由はいくつかあるけど、
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
1.会社法が勉強したかった。
2.税理士試験より会計士試験の方が合理的で早く受かる、と言う趣旨の記事を書いた手前、自分で受けていないのはいかがなものか、という気持ち。
散々blogに会計士受験してみろ、と絡んでくるやつがいたけど、実は今年の税理士出願するくらいから検討していたよ。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
この記事書いた頃には、必要な勉強量もどんな問題かもキャリアパスも調べていた。最低限それくらいは調べてないと書けない。https://t.co/oeamTn5mjS
3.通信で正規の値段よりかなり安く受講できるオファーを受けたこと
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
これも大きい。しかも2年コースでの値段だから、1年で受かるか断念するかして解約すれば半分戻ってくる。論文式まで受けるかどうか、まだわからない。とりあえず会社法と管理会計の知識身につけて短答式受かるところまではやりたい。
ということで会計士試験の勉強がしたかった理由は、
1.とにかく会社法の勉強がしたかった。
仕事で会社法を調べる機会が続いたこともありました。会社法のような膨大な量を短期間で網羅的に学習するのには、独学するよりも試験対策の勉強をするのが効率的だろうと、経験からの判断もありました。
2.税理士試験より会計士試験の方が合理的で早く受かる、と言う趣旨の記事を書いたので、実証してみようと思った。
3.通信で正規の値段よりかなり安く受講できるオファーを受けた。
これについては、また別の記事で書く予定です。
加えて、
4.税理士試験への不信感から学習のモチベーションが相当下がっていた。
というのもありました。税法で学ばなければいけないと感じていることはたくさんあるのですが、税理士試験の仕組みへの嫌悪感が大きいです。
10月から始めて企業法はインプット終わった。監査論もたぶん間に合う。管理会計がだいぶ遅れている。工業簿記に苦戦。簿記1級からやっているからだけど、12月の短答には難しそう。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
簿記1級最初から持ってる人はたぶん8週間で短答合格まで持っていけるよ。
会計士合格まで一説には3000時間って言われてるらしいから、だいぶ舐めてますよね。そんなに簡単に受かるわけはない。でも税理士試験やってたのからするとマークシートってだけで大分気が楽。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
法律は割と得意。宅建も旅行業務管理者も本見てるだけで受かったから。
たぶん、すごく舐めています。企業法と監査論はインプットだけで、過去問を眺めただけで問題演習をやっていません。12月受験してみて思い知ると思います。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
一般的に財務会計免除で短答まで何時間くらいかけるものでしょうか?
そうですか。あんまり時間では考えないですかね。週25時間×8週で短答までインプットが間に合うかなという皮算用でしたが、管理会計ができてないので12月は無理そうです。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
やっぱ舐めてますよねー。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
会社法を覚えたいという知識欲がモチベーションで始めたのでまだ会計士試験の難しさを知らないだけだと思います。論文式受けるかどうかも決めてませんし、とりあえずどんなものかやってみよう、という。走りながら考えてます。
すみません、大きい口叩きすぎました。8週間で受かるのか、受かった人がいるのかわかりません。
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
ただ簿記1級合格者なら管理会計でアドバンテージで、財務会計免除なら企業法と監査論はマークシートで満点取れる人もいると聞きますから
短答式までは、そんなに難しくないんじゃないかと思っています。
私の8週間で短答式までという計画は無謀で、結局、学習範囲が終わらなかったのですが、簿記1級持ち法学部出身の社会人の方で3か月で短答合格レベルまで持っていったという方は実際にいらっしゃるようです。
いやー、よく考えたら私そんなに頭良くなかったw
— まあく (@mark_temper) 2017年11月25日
まあ、いいや。身の程知らずで普通なら無謀と思えることに挑戦できるのは、発達障害の特性。
会計士試験の難しさをいろいろ教えて頂ければうれしいです。
受験した結果
さて、
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
25時間×8週の勉強で会計士試験短答式を受験してみた結果wwww
ボロボロでした。サーセン。
恥晒ししときます。
ほとんど勉強できなかった管理会計の25は置いといて、企業法の35も酷い。70くらいとれたような気がしていただけに、そのギャップがまずい。問題をそもそも読めていない可能性が。 pic.twitter.com/NaBAtzjQbm
ちなみに勉強時間はこれくらいでした。生活しながら捻出できる限界ということで週25時間の計画だったものの、税理士試験開示請求の書類を書いたりblogを書いたりした週は顕著に時間が足りませんでした。 pic.twitter.com/EWUSWglyzp
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
実際は25時間達成できない週が半分くらいありました。
ちなみに勉強は映像講義を2倍速で見てテキストに線を引いていくというやり方でした。インプットする時間しかなかったので本番まで問題の類は一度も解きませんでした(工業簿記以外)が、本番は時間に余裕があって解き方がわからなくて困るということはありませんでした。
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
会社法について
ボロボロの出来だったくせにあれだけど、会社法は勉強するべき。税理士試験の科目になぜないのか理解できない。会社作ったり清算したりしたら、登記や機関設計の知識もいるでしょ?関与先に、定款や株主総会議事録のことも普通に聞かれるでしょ?
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
会社法の知識があると、こういうニュースの意味もよく理解できます。
電通は監査等委員会設置会社で、常務執行役員以下は(会社法上の)役員ではなく、使用人。名前だけのお飾りではなく、現場に入って働く立場の様。 https://t.co/xnGSgPJX5M / “嵐・桜井さん父、電通執行役員に 内部…” https://t.co/nkNoKAiCeZ
— まあく (@mark_temper) 2017年11月29日
金商法について
金商法は株やってると自然に知ってる知識が多かった。EDINETや有価証券報告書も株を始めた頃は熱心に見ていたし、決算期になると何十ページもある総会招集通知があちこちの会社から送られてくる。当然、財務諸表も監査報告書も載っている。そういう知識の裏付けができたのは良かった。
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
上場株を持つとこういう書類がじゃかじゃか送られてきます。読むと勉強になりますが最近はほとんど読まずに捨ててしまいます。 pic.twitter.com/tEM6eV7gbV
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
さーて、5月の短答式に向けて会計士試験の勉強続けるかどうするか。
— まあく (@mark_temper) 2017年12月11日
それは、(税理士試験の結果も踏まえて)これから考える。
今後どうするかは、まだ真剣に検討中です。税理士試験の開示請求のための書類作成や、このblogを書くのに取られている時間も大きいので、悩ましいところです。どれも大事なことですが、あれもこれもは難しいですね。
会計士試験を受けて感じたこと(税理士試験と比較して)
会計士試験を受験してきましたので、税理士試験との比較も踏まえて、感じたことをまとめておきます。
- 税理士試験の殺気じみた異様さはあまりない。
一年分の努力が報われるか否かたった2時間で決まるという、税理士試験の緊張感と異様さはあまり感じませんでした。それは、私の心持ちの問題でそう感じただけではなく、いくつかの理由があったように思います。それは、
- 受験者は学生の年齢層が中心。
税理士試験に比べ若い受験者が多いです。試験場も上の写真にある通り「高校の教室」っぽい古い感じの教室でしたので余計そういう雰囲気がありました。
- 受験者は一日同じ席に座りっぱなし。
基本、ほとんどの受験者が朝から4科目受けます。科目ごとに教室の入れ替えもなく、同じ席で受けるので段々慣れて落ち着いた感じになってきます。
- 試験中にペットボトルの持ち込みが認められている。
試験中も机の上に飲み物のペットボトルを置いておくことができるのが、雰囲気的にリラックスできます。試験中に飲んでいる人がいたのかはわかりません。
- 試験中にタオル・ハンカチの持ち込みが認められている。
個人的には一番リラックスできた理由がこれでした。私は手にすごく汗をかくのでハンカチを持っておきたいのです。一応、試験開始前に何か隠していないかのチェックが毎回ありました。膝掛けを使用している人も同様でした。税理士試験ではハンカチ・ティッシュも持ち込み禁止になりましたので、些細なことで無駄に不安を覚えさせられるので止めてもらいたいです。
- 氏名・受験番号を試験時間中に記入する。
この点は、試験開始前に受験番号を記入する税理士試験とは違っています。名前を書く時間も試験時間の中に含まれていることになりますが、記入するのはマークシート1枚ですから、答案が十数枚あることもある税理士試験とは違います。
- 税理士試験の様に時間勝負ではない。
企業法、監査論は、私の様な明らかに勉強不足の者が1問ずつ落ち着いて解いても40分くらいで終わりましたので、見直す余裕がありました。そこまで焦って解く必要がないのでいいです。
- 答案の回収・確認が入念。
平成28年に答案の紛失事故があったためかこれはすごく入念です。全員の答案を回収した後、試験監督者が集まって受験番号を読み上げながら答案が揃っているか確認していました。さらに、試験官が答案を本部に持って行き、もう一度そこで確認をして揃っていることが確認できるまで、受験者は待機する様にと説明がありました。試験が終わってからも十数分は動けませんでした。
以上。会計士試験短答式のリポートでした。今回はここまで。続く、かもしれません。