税理士試験 実際の過去問題・答案用紙をネットプリントで配布中
あまり需要はないかもしれませんが、実験的に行っています。
全国のセブンイレブン店頭のマルチプリンターでネットプリントを選択して、下記の予約番号を入力すると、税理士試験で実際に使われた問題・答案用紙のコピーが入手できます。
8/5 24:00まで。
【税理士試験過去問題】第66回簿記論・問題用紙 予約番号34840999
【税理士試験過去問題】第66回簿記論・解答用紙 予約番号52212542
【税理士試験過去問題】第66回簿記論・問題用紙
— Mark / まあく (@mark_temper) 2018年7月29日
セブンイレブンのネットプリントで印刷できるようにしました。どうぞご利用ください。(画質悪いです。私には1円も入りません。)
予約番号34840999、A4 白黒:400円、2018/08/05迄 pic.twitter.com/pubD0OOM7y
【税理士試験過去問題】第66回簿記論・解答用紙 セブンイレブンのネットプリントで印刷できるようにしました。どうぞご利用ください。(画質悪いです。私には1円も入りません。)
— Mark / まあく (@mark_temper) 2018年7月29日
予約番号52212542、A3 白黒:140円、2018/08/05迄
セブンイレブンのネットプリントで簿記論の答案用紙を印刷したイメージ。
— Mark / まあく (@mark_temper) 2018年8月1日
受験生諸氏は予備校の答練で過去問は解いているでしょうから、実物の答案用紙の雰囲気を味わいたいという人どうぞ。 pic.twitter.com/qhO0weN4Nb
税理士試験中の水分補給が認められることになりました
先日の記事で、税理士試験での試験時間中の水分補給を認めるよう、国税庁に要望を出したことをお伝えしました。
その後、7月26日に国税庁サイトが更新され、これを認める措置をとることが発表がされました。twitterでは既にお伝えしましたが、より多くの受験生に届けるためこちらでもお知らせします。税理士試験で水分補給が正式に認められるのは、東日本大震災のあった年に電力事情による節電対応がとられたとき以来とのことです。
第68回税理士試験における試験時間中の水分補給について
第68回税理士試験について、試験中の飲食は原則禁止としていますが、水分補給のため700㎖以下の蓋付きペットボトル1本に限り、試験中、自己の責任において、机上に置いて飲むことを認めます。ただし、必ず蓋を閉めて机上に置き、こぼしたり、水滴によって問題用紙又は答案用紙を汚損しないよう十分に注意してください。万が一、問題用紙又は答案用紙を汚損した場合においても、交換はいたしません。
なお、ペットボトルカバーの使用及び缶、瓶、水筒等による飲料の持込みは認めません。
この発表について、税理士ドットコムは、試験を実施する国税庁人事課に取材を行っています。
国税庁人事課の担当者は「猛暑が厳しいなか、柔軟な対応が必要と考えた」と話した。ペットボトル飲料についているラベルははがさず、そのままでいいという。
「700ml」という基準は、最近のペットボトル飲料で500mlを超えるものが少なくないことに配慮したため。また、試験中に、サーモスなどの水筒に入れた飲み物を飲むことは認められないが、これまでどおり、試験中に挙手をして試験官付き添いのもと部屋の外で飲むぶんには問題ないとしている。
熱中症対策で税理士試験「ペットボトルで水分補給OK」、「助かった!」歓迎の声 - 税金やお金などの身近な話題をわかりやすく解説 - 税理士ドットコム
国税庁から税理士試験中の水分補給を認める告知が出ました。
— Mark / まあく (@mark_temper) 2018年7月26日
私が要望を出さなくても、出たかもしれませんが、これで安心して試験を受けられると喜んでいる受験生がいるので、送っておいてよかったと思います。https://t.co/F2XGKPjPG6
また、この発表を受けた受験生等の反応を、togetterのまとめで更新しています。
今回、私の送った要望が考慮されたのかはわかりませんが、私が送った要望では、事故防止の観点から必要なことを謳いました。警告したのに事故が起きたら国税庁の責任だと暗に言ったことで、行政が動いたのかもしれません。また、この措置が来年以降も継続されることも要望しています。
いよいよ、本試験が一週間後に近づいてきました。受験生諸氏は万全を期して臨みましょう!
自分の経験だけで税理士試験についてわかった気になっていないか(「試験適正化」へのよくある誤解)
私が、「税理士試験がおかしい」と訴え始めてかれこれ2年ほどになります。ネットで税理士試験のことを調べたことのある極々一部の方には、「試験適正化」とか言っている奴がいる、程度には知って頂けるようになってきたようです。
しかしながら、
「問題がおかしいって言うけど、税理士試験ってそんなものだよ。」
「みんなそういう試験を乗り越えてきたんだし、変える必要なんてない。」
「どうせ試験に受からない言い訳でしょ。」
こういう意見が、税理士試験経験者である税理士の方の一部にも見られるようです。大変残念な気持ちになります。伝わっていないんだな、と。
「いやいやいや、違いますよ。そういうレベルじゃないんですよ。」と。
この記事は、税理士試験の現状と、私の訴えている「適正化要望」の本質について、今北産業(今来たから3行で説明して)の方にもこの記事を読めばわかってもらえるように書きます。まあ、3行で全部伝えるのは無理なのですが、無理矢理やってみます。
- 「試験適正化」は試験の否定ではなく改善活動
- H28年度、法人、消費の問題はマジでヤバイ
- 問題点を理解した上で建設的な議論を
それでは、本編をお読みください。
続きを読む目次
- 「試験適正化」は、試験や試験に受かった税理士を全否定するものではない
- 税理士試験を批判している私に寄せられる意見
- 「税理士試験は適正だ」という意見について
- 自分の経験だけで税理士試験について語っていないか
- まずこれを見てから議論に参加してください
- 試験の改善のために建設的な議論をお願いします
真夏に行われる税理士試験。試験中の水分補給を認めるよう要望を出しました
連日、暑い日が続きます。真夏に行われる税理士試験では、昔と違って冷房が入っているとはいえ、熱中症の危険がないとも言えません。行き帰りの暑さと会場の冷房との寒暖差で、温度調整には悩まされるものです。
続きを読む目次
- 真夏に行われる税理士試験。さすがに冷房はあるけど、試験中の水分補給はしてもいい? - Togetter
- 国税庁サイトから投書
廣升健生税理士の対談動画「修了生に聴いてみた大学院免除の話」がおすすめ
税理士の廣升健生先生がYouTubeで公開している動画、「税理士試験対談第2弾「修了生に聴いてみた大学院免除の話」」を拝見し、これは税理士受験生は見るべきと思いましたのでご紹介します。動画では、廣升先生と4名の大学院を修了した方が、税理士試験免除の大学院と税理士試験について経験談を語っています。今、税理士試験を受けていて大学院を検討している方、大学院に行く気はないけどどんなものか知っておきたいという方もご覧になるといいと思います。
動画の見どころ
この動画、全編を見ると1時間26分と長いので、本試験直前期の1分1秒が惜しい今、見るべきではないかもしれません。そう思われた方は「後で見る」リストにでも入れておかれるといいと思います。しかし、せっかくこの記事をご覧になったのでしたら、私がこの動画の中で、特に傾聴すべきと思ったポイントを2点紹介しますので、ここの数分だけでも是非ご覧になって頂きたいと思います。
まず一つ目のポイントがこちらです。
13. 五科目合格にこだわる必要がない理由 (1:06:20)
(下の動画を再生すると該当箇所から始まります。)
廣升先生はここで次のようなことを仰っています。
「税理士試験の合格基準は時代錯誤。うん十年前の電卓のないような時代に正確な計算能力を問うという頃から基本的に問題の傾向が変わっていない。税法の解釈をするというような能力は問われていない。」
「合格率10%という試験を突破する方は確かに優秀な人なんだけど、その優秀な人が下積みとして10年費やすのは機会損失。」
「苦行でしかない試験は受けるべきではなく、その時間で大学院で違う勉強をした方がいいと思う。」
「税理士業界が時代に遅れている根底には、税理士試験制度があるのではないか。5年10年と苦行の試験を受けるうちに思考停止してしまう。」
「試験に費やしてきた自分を肯定したいから、物事を変えたくない、新しいものを取り入れることに抵抗がある人になってしまうのでは。」
この部分に私は甚く共感を覚えました。
廣升先生は、5科目試験合格で税理士になられているので、このようなラディカルな意見をお持ちとは意外で驚きました。予備校講師の経験もおありで試験問題を研究されているので本質を捉えた見解だと思います。
私が、大学院の入学を決めた時に書いた以下の記事の最後のパラグラフで「税理士試験の勉強は無駄が多い」としているのですが、同じ考えをお持ちだと思いました。
2つ目のポイントは以下です。
7. 大学院の情報が出てこない理由 (27:14)
これも、試験のせいで税理士業界の新陳代謝が滞っているから古い考えがいつまでも支配的なことが影響しているのではないか、と思いました。
大学院に対する意識
動画では4名の方がそれぞれ自分の大学院について語っておられましたが、大学院の特徴もそれぞれですし、大学院に対するスタンスも異なっていると感じました。
大学院は抜け道かというような話もありました。院に行くことをどこか後ろめたいように思っていらっしゃる方がいるようなのですが、本人の捉え方次第だと思います。試験も院もどちらも正規のルートですから、何も問題ありません。
よく税理士試験を、マラソンのようだと例えていう話がありますが、最近私は、「院がマラソン、試験は障害物競走」ではないかと思います。その心は、院は一歩一歩進めていけば確実にゴールが近づいてきます。ペース配分もできます。試験は何があるか、ゴールがどこにあるかもわからないし、距離が伸びる(予期せずもう1年という)ことだってあるんですから。
私は大学院はとても有意義だと思って過ごしています。もちろん大変で行くのがしんどいとも思うときもあるのですが、大学院で学ぶこと自体が楽しいです。私の大学院についての話は、また時期が来たらお話させて頂こうと思います。それでは。
P.S.
blogにコメント多数頂いておりますが承認までしばしお待ちください。