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開示請求No.7「税理士試験システムの端末操作要領」(1) メインメニュー・出力できる帳票

国税庁人事課が使用する「税理士試験システムの端末操作要領」が開示されました。資料はA4版で124ページありました。(開示手数料の印紙代と郵送料もそれなりにかかりました。)開示された資料を分析しながら、このblogで順次、公開していきます。



※ このblogに掲載した開示請求資料やグラフの画像を引用して、blog記事で分析等をして頂いて構いません。必ず出典元の明記とリンクを貼ってください。


目次

開示請求の経緯

この開示請求は平成29年12月17日に行ったものでした。平成30年1月16日に開示決定の期限の延長が行われた後、2月16日に開示決定が出ました。


元を辿ると、平成29年1月16日行った開示請求で、「受験者の成績の記録されたファイル」の開示を求めたところ、国税庁が出してきた不開示の理由説明書において、成績の管理には専用のコンピュータシステムを使用しているらしいことがわかりました。不開示の理由として「入力した受験者の得点をその他の情報と分離することが技術的に不可能」「特定の受験者の情報のみを抽出し出力する機能が備わっていない」という国税庁の説明があったことから、一体どのようなシステムの仕様になっているのか、国税庁の言っていることは本当なのか、調べる必要があると思っていました。
「受験者の成績の記録されたファイル」の不開示決定は、原処分が違法であるという審査会決定が出て、その後のやり直しの開示請求において、一転して(点数部分を黒塗りにして)開示されることとなりました。


この資料「税理士試験システムの端末操作要領」にどのような内容が含まれているかは、開示されるまで未知数でした。先の記事で公開した「税理士試験の点数分布」帳票も、このシステムから出力されたものであることがわかり、もっと早くこの資料を開示請求しておけばよかったと思ったのですが、開示請求をしてすんなり出てきたのには、もしかすると先の審査会決定・やり直しの影響もあったのかもしれません。国税庁に開示請求を繰り返し行ってきたことで、行政機関情報公開法で、法律上の理由がない限り開示しなければない、としていることが浸透してきたのかもしれません。

開示請求資料「税理士試験システムの端末操作要領」

この資料は全部でA4版124ページありますが、システムの概要や運用方法といった説明はありませんでした。名前の通り、操作方法だけが羅列されている印象です。

表紙・目次

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現行の税理士試験システムが平成22年4月に更新されたことがわかります。税理士試験等結果通知書の書式がこの年度から若干変更されたのは、このためです。

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メインメニュー

このシステムでできることが、メインメニューとして上から順に並べられているだけです。画面遷移図のようなものはありませんでした。これを解読すると、このシステムは、国税庁人事課と各国税局(事務所)が使用することができ、主に税理士試験の日程管理、会場管理、採点情報の登録と合否判定、試験結果の出力、合格者・免除者の管理といった事務に使用されているようです。

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帳票一覧

システムから出力できる帳票の一覧がありました。帳票ごとに、紙にしか出力できないもの、CSVファイルとして取り出すことができるもの、両方できるものがあるようです。名前だけで帳票の中身が想像できるものも、そうでないものもあります。先に開示された「税理士試験科目別・得点区分別・分析表」もこの帳票の一つでした。これらの帳票を見れば、税理士試験の運営において国税庁がどのような情報を必要としているかがわかります。

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開示資料「税理士試験システムの端末操作要領」公開第一弾は以上です。

新たに帳票を開示請求

税理士試験システムから出力できる帳票がわかったところで、この情報を元に、3月12日付で芋づる式に以下の帳票を一斉に開示請求しました。

請求する行政文書の名称等

平成30年3月時点において税理士試験システムが保有する情報を出力した以下の帳票
税理士試験採点入力チェックリスト
試験結果情報確認リスト
税理士試験免除・認定結果確認リスト
税理士試験結果表
税理士試験受験者分析表
税理士試験受験申込者受験者数調
税理士試験申込科目数別受験科目数調
税理士試験受験資格別受験者数調(全体)
税理士試験受験資格別受験者数調(新規)
税理士試験受験科目数別合格科目数調
税理士試験合格科目数調
税理士試験受験地別・科目別・合格者数調
税理士試験受験資格別・科目別・合格者状況調べ
税理士試験科目別状況表(3-1)
税理士試験科目別状況表(3-2)
税理士試験科目別状況表(3-3)
税理士試験科目別状況表(簿財以外用)
税理士試験合格状況調べ(1)
税理士試験合格状況調べ(2)
税理士試験簿財得点分布表
税理士試験簿財得点分布分析表(問別)
税理士試験受験資格別結果表(全体)
税理士試験受験資格別結果表(新規)
税理士試験合格所要年数調
税理士試験科目別累積数一覧表

国税庁は合格所要年数を把握していた

これらの帳票の中で気になるものがいくつかあります。「税理士試験受験者分析表」や、複数ある「税理士試験科目別状況表」ではどんな分析がされているのでしょうか。簿財だけは、得点分布分析表が問別に作られているということもわかりました。


中でも、私が一番注目したのは、「税理士試験合格所要年数調」「税理士試験科目別累積数一覧表」です。国税庁は税理士試験の合格に何年かかるかの正確な統計資料を持っていたようです。また、「科目別累積数一覧表」というのは、科目ごとに何人受験者が累積しているかを集計したものでしょうか?だとすると、それが合否判定に影響しているのでしょうか?


開示決定の判断は約1ヶ月後にでると思われます。引き続きご注目ください。