なぜ私が税理士試験の不適切性を問題にしているか 匿名希望さんへの返答
匿名希望さんからこちらの記事にコメントを頂きました。
一通り記事を読みました。
お考えになっている事は非常によく分かります。
ところで、まあく様は税理士試験を5科目終えて登録しているのですか?まあく様が理不尽で苦しい試験を乗り越えて、今後税理士となる人達に同じ苦しみをさせたくないという思いで今回の活動をしているのであれば賛同します。まだ登録がお済みでないなら、まあく様がどれだけ税理士試験に人生を賭したのか客観的に判断出来ませんので賛同出来ません。
どこかで、まあく様の試験の経歴等を公開しているようでしたら拝見させて下さい。
匿名希望
この問題に興味を持って頂き、また、コメントを頂きありがとうございます。
質問に答える前に一つお伺いしたいのは、私が「税理士試験に人生を賭したかどうか」、でこの活動に賛同するかどうかを決めるというのはどうなんでしょうか?大事なのは、私が指摘している内容が正しいかどうか、現状の税理士試験に問題があるかどうか、ではないでしょうか?仮に、私がどれだけ苦しい思いをして試験に受かっていたとしても、試験に対する指摘や要望が全く的外れなのであればそれは汲むに値しないと思いますが。
とはいえ、発起人の私がどういう経歴なのかは気になるところではあると思いますので、正直にお話しします。私は税理士試験の勉強を本格的に始めて最初に受けたH25年に簿財に合格しました。その後はといいますと芳しい成績を残していません。H26相酒A,H27相A,そして今年も残念なことに、H28相Aでした。私自身の今年の総括、そして来年に向けてはちゃんと書いておかねばならないと思っているのですが、後回しになっていてまだ手が回っていません。
ただ、はっきりと言っておきたいのは、これは別に私が試験に受からない腹いせにこの活動をやっているわけではないということです。問題を簡単にしろとか、合格人数を増やせとか、そういう試験の難易度に関することは全く要望に含めていません。ただ、調べていくうちにこの試験にあまりに多くの問題が山積していることがわかりました。特に受験者の実力や出来を大きく逆転させる採点がなされており、本来の順位から行って合格すべき人とそうでない人の入れ替わりが相当程度生じていると推認されることは、看過できない問題です。このまま改善されずに試験が行われていくことは、多くの人を不幸にするだけでなく、この試験に受かった税理士の真正性をも傷つけることとなります。問題がわかった以上、誰もやってくれないのであれば私が動かずにはおれなかったのです。
もう一つ言えば、なぜ一受験生の立場である私が、自らの時間を犠牲にしてこの問題を追及しなければいけないのかは疑問に思っていることです。多くの方が現状の税理士試験がおかしいと思っていることはわかってきました。心理的ハードルを越えて署名してくださった方も100名超となっています。不満を持っている方は大勢いましたが、しかし、なぜ今まで誰も本気でこの試験を改善しようと動いてこなかったのか。理不尽な試験を乗り越えて税理士となってきた方はなぜ問題を指摘しようとしなかったのか。特に長年税理士試験の問題を分析し、不審な点があることについてもよくわかっている受験予備校が、国税庁に対し公開質問の一つや問題訂正の申し入れすらしなかったのか。
国税庁という組織は、意向に逆らう税理士を弾圧してきた歴史があるのも事実ですから、国から免許を与えられて仕事をしている者としてはなかなか声を上げるのは難しいのかもしれません。
私は今年試験に受かりませんでしたが、めでたく合格された方も何名かが実際に開示請求に動いていると聞いています。例えば私が連絡を取って協力して頂いている、SKYさんは今年見事に3科目に受かりました。現に税理士である方からも賛同を頂いています。
匿名希望さんにおかれましては、ここで申し上げてきたことも考慮頂き、税理士試験適正化要望への賛同をお願いしたいと思います。ありがとうございました。