Markの資格Hack (税理士試験)

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簿記講師に聞く「税理士試験は、他の簿記試験に比べて不備が多い?」

当blogで先日公開した、税理士試験不適切問題集・簿記論編は、某予備校の簿記講師の先生に協力をお申し出頂き作成しました。簿記講師としての経験から関連していろいろとお話を伺いましたのでインタビューとして掲載します。

目次

  • 今年の簿記論の試験問題について
  • 国税庁の対応
  • 会計士試験との比較
  • 他の簿記試験について
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税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 所得税法

税理士試験不適切問題集の所得税法編です。

目次

  • 平成30年度(第68回) 所得税法 試験問題
    • 全体の特徴・総評
    • 第二問(計算)
      • 問1  退職所得の源泉徴収税額
      • 問2 C土地(譲渡所得)
      • 問2 給与所得の源泉徴収税額(年末調整済)
  • 参考
    • 問題の不備に関する議論
    • 予備校の解答速報
    • 国税庁「出題のポイント」
    • 試験委員
    • 他の記事
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税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 相続税法

税理士試験不適切問題集、相続税法編を公表します。今年私が受験した相続税法と所得税法でたまたま不適切問題が出題されました。

この程度の不備は税理士試験では騒ぎにもならないのですが、本来、誤りであれば訂正や採点上の措置が発表されなければいけないものです。予備校がいう「どちらも正解になる」「合否は分かれない」等のコメントは、根拠がないその場しのぎです。試験委員の想定する答えは一つで、不当に採点され、そこで合否が変わっている可能性だって大いにあるのです。国税庁が模範解答を発表できないのは、まさにそこの批判を恐れているからで、ここが改善されない限り税理士試験の公平性は失われたままだと思います。

目次

  • 平成30年度(第68回) 相続税法 試験問題
    • 全体の特徴・総評
    • 第二問(計算)
      • 宅地I 小規模宅地の判定
      • 孫Fの年齢
  • 参考
    • 予備校の解答速報
    • 国税庁「出題のポイント」
    • 試験委員
    • 他の不適切問題集
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税理士試験不適切問題集 平成30年度(第68回) 簿記論

「税理士試験適正化」に賛同頂いている簿記講師の方のご協力で簿記論の不適切問題集を公開することができました。ありがとうございます。


不適切問題として、5つの論点を挙げました。
うち、3つの論点(本支店会計、新株予約権付社債、投資有価証券)は、問題から解答を一意に特定することができず、予備校の模範解答でも解答が割れている明らかな不適切問題です。試験委員の意図した正答も、どのように採点されるかもわかりません。予備校は、「どちらの解答でも正解になる」などと楽観的な見解を言うことがありますが、試験委員の模範解答が発表されていないのだから何の根拠もありません。
外貨建預金と賞与引当金の2つについては、私が設定した「不適切カテゴリ」で(矛盾資料だが解答は可能)としています。外貨建預金は、会計的に正しくない処理が解答となり、賞与引当金は、問題に与えられた資料と残高が合いません。一応、一つの答えを導くことができるという点で、解答は可能です。しかし、通常あり得ない処理であるため、受験者を混乱させ、余分な確認の時間を使わせ、他の問題を解く時間に影響を与えるという点で、不適切ということができます。



この記事は、kuroneko様(某予備校簿記講師)の投稿に基づき、Markが編集しました。

目次

  • はじめに(不適切問題をまとめる意義)
  • 平成30年度(第68回) 簿記論 試験問題
    • 全体の特徴・総評
    • 第一問
      • 問2 本支店会計
    • 第二問
      • 問2・設問1 新株予約権付社債
    • 第三問(総合問題)
      • 外貨建預金
      • 投資有価証券
      • 賞与引当金
  • 参考
    • TACの別解
    • クレアールの批判
    • 予備校の解答速報
    • 国税庁「出題のポイント」
    • 試験委員
    • 他の不適切問題集
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【平成30年度税理士試験】京都府会場、簿記論で試験監督の不手際 開始後1時間で終了の告知

当blogのコメント欄に情報提供がありました。今年の試験運営のトラブルで私が聞いた中では、最も重大な部類かと思います。試験開始後1時間の時点で、試験官が誤って試験終了の告知をしたとのことです。

kaypgc 2018-08-13 19:08:25

まあく様、2018年税理士試験、本当におつかれさまでした。私は今年、京都府会場(同志社大学京田辺キャンパス)で簿財を受験した者です。
受験中のトラブルについてネットで探していたところ、こちらのブログにたどり着きました。

2018/8/7の同志社大学 京田辺キャンパスの簿記論の試験中、9時1分から試験開始されちょうど1時間後の11時1分にアルバイトの試験監督の男性(同志社大学の学生かと思われます)が「やめてください、筆記具を置き姿勢を正してください」としっかりと大きな声で言ったため、同じ教室の方みなが動揺しつつもペンを置いて止まりました。周りの方も動揺しつつ何があったのかと見回していました。
その後、もう一人の監督の方の合図があったのか、その監督の男性は自分のミスだと気付き、「試験時間を1分伸ばします、続けてください」として試験は続きました。
私も試験を続けましたが、自分の人生がかかった試験でそんなことがあり、(え、私何か悪いことした?カンニングとか誰かした?それとも地震起きたとか?)と様々な思いを巡らし動揺して、その後何分間かは試験問題にしっかりと取り組めませんでした。
その後、国税局の方が教室に戻ってきた際に、その男性が国税局の方に報告している様子は見られましたが、特にそれ以上受験者から声が上がることもなく。私も次の試験がありましたのでこの件に関しては終わったこととして心を切り替えたつもりでした。
ですがまあくさんのブログを読ませていただき、開示という方法もあるのだと勇気づけられました。ありがとうございます!今後も応援しております。
良い試験結果をお祈りしております。


平成30年度(第68回)税理士試験 全国の試験会場レポート - Markの資格Hack (税理士試験)


kaypgc様、受験されたのはどの教室だったかわかりますでしょうか?他にも当該の教室で受験された方がいらっしゃったら、裏付けのため状況を教えてください。


受験生は1年間の勉強の成果を出そうと必死の思いで臨むわけですから、運営側にも万全の体制で行って欲しいのは当然のことです。特に簿記論のような時間との勝負となる科目では、精神的な動揺による影響も少なくないと思われます。

昨年確認された試験監督の不手際についても、私が国税庁に文書で対応を要請したにも関わらず、完全無視。そして今年もこのような不手際が繰り返されるという事態に、真剣に試験を行うつもりがあるのか疑問に感じてしまいます。

 


国税庁は隠蔽体質ですから、このような杜撰な運営があったということを正確に記録しておくこともこのblogの使命かと思っています。

また、試験問題の不備についても記事にしていきたいと思っています。所得税を記事にする予定ですが、簿記論でも、おかしな問題があったと聞いています。問題点をまとめて投稿してくださる方はご連絡ください。