「税理士試験採点前答案」不開示決定に対する審査請求を行いました
下記の記事で行った開示請求に対し、2月に国税庁から決定通知書が届いていました。私が現在までに3件行っている開示請求の2件目です。これに対する審査請求書を提出しましたので公開します。審査請求を行った後で、審査会では他2件の審議と併合されるものと想定しています。
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- 決定通知書
- 国税庁の決定に対する対応
- 審査請求書
- 請求の理由
司法試験の成績開示の現状は、度重なる要望の末に実現しました
前の記事で書いた通り、司法試験では税理士試験に比べて遥かに情報開示が行われているのですが、それも最初からそうだったわけではなく、度重なる受験者からの開示請求や訴訟があった結果として、徐々に行われるようになったのです。今私が行っている開示請求も、今後の税理士試験を変えるものになると信じております。
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- 司法試験の成績通知が行われるようになった経緯
- 合格水準の検証、適切な試験には適切な情報開示が必要である
- 司法試験の成績開示の現状
- 試験結果の公表
- 受験者への成績の通知
- 個人情報開示請求により明らかになる情報
- 税理士試験は果たして
判決「法務大臣は原告の旧司法試験論文式試験の科目別得点を開示せよ。 」福岡地裁判決平成22年1月18日
税理士試験解答用紙の開示請求・審査請求・その後の行政訴訟を見据えて、同種・類似事例での判例を調べていました。参考となる判例を見つけましたので、以下に紹介します。
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- 平成13年度司法試験第二次試験論文式試験の科目別得点の開示請求事件
- 概要
- 判決本文
- 税理士試験の開示請求でも強力な後押しに
- 参考となる他の重要判例
- 税理士試験の常識に染まった業界人に向けて改めて
- 旧司法試験の試験制度
- 司法試験制度(新司法試験)
- 司法試験の成績開示
税理士試験解答用紙「のり弁」開示について国税庁の理由説明書が到着
情報公開・個人情報保護審査会から郵便が届きました。今回のものは簡易書留で、平成29年4月25日付です。
理由説明書の送付及び意見書又は資料の提出について(通知)
諮問番号、平成29年(行個)諮問第71号、事件名は、「本人に係る平成28年度税理士試験採点済み答案用紙(相続税法)の一部開示決定に関する件」とされたようです。
理由説明書の内容は、次回以降の更新で公開します。乞うご期待。
なかなか反論のしがいのある中身となっています。関連法令や判例も読み込んで、忙しくなってきました。締切も設定されましたし、連休の予定は埋まりましたね。
国税庁が税理士試験の合格基準60点にこだわる理由が判明 試験の採点方法
税理士試験の合格基準が60点とされているのには根拠がありました。60点でなければならない理由。この記事で私が指摘することは、税理士試験が不透明で閉鎖的な試験である原因の、その核心に迫るものだと自負しております。引用部分も含め1万2千文字以上ありますが、どうぞ最後までお読みください。
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- 合格点は60パーセント
- 誰も信じていない合格基準
- 税理士試験の採点はどのように行っているか
- 予備校予想の合格ボーダーは43~92点
- 国税庁が税理士試験の合格点を60点とする根拠
- 科目合格も「免除」扱い
- 試験の細目等
- 政令で定める基準は、満点の六十パーセント
- 税理士試験の評点を開示できない本当の理由
- こんな基準は変えてしまえばいい
- 60%にこだわるという非合理
- 他の国家試験では
- 施行令を変えれば全てが動き出すかもしれない